[2542]深夜12時の鐘が鳴って…
あれあれ 
WinXP(IE6)
2007/11/04(日)12:44
おじいさんは、鬼のような形相で、玄翁（げんのう）を取り出し、荘厳なお仏壇へ向かって振り下ろし続けました。
「このくそったれ！ 神も仏もあるものかぁ〜」
代々続く古い旅館。その広さを活かし、いろんな布教師さんを呼び、法友でにぎわっていましたが、油断している隙に、従業員たちは旅館の公金を横領し、男女手を携えて、駆け落ちする例も。
おじいさんは、こういう状況だからこそお念仏申さねば、といよいよ一日何時間も念仏三昧。でも事態は悪化する一方で、×月●日が返済期限とされました。しかし救いの光は見えず、ついにこういうこと（↑）になたったのです。
ああ、これが偽りの信、「恩寵信」の悲惨な結末でありました。真実の信とは、むろん、こんなものではありません。
――ある本で読んだ実話です。
[2543]あれあれ補記
あれあれ WinXP(IE6)
2007/11/04(日)12:46
むろん僕は、自称信心決定男さんの事業が順調であることを、彼をすがりゆくであろう複数の元会員さんたちのために願ってやみません。ただし、それはそれ、これはこれ。本当は彼の信も、まだこういう「恩寵信」なのではないのかなぁ。
[2544]共に是れ凡夫なるのみ
あれあれ WinXP(IE6)
2007/11/04(日)13:06
僕の発言の食い違いを鵜の目鷹の目で追っていらっしゃるようですが、そういう毎日氏も、一日のうちに、何度か気が変わったりするようなことがまるでないのかしら。だとしたら、臨終の清澤先生よりも進んだ心境にいらっしゃるとのことですね。
何しろ、清澤先生は、「他力の救済」のような透徹した御心境の流露したその同じ日に、高弟へ宛てて、
「この頃いよいよ気分すぐれず。××（看護にあたる弟子）をいぢめてをります」
と書き送っていらっしゃるのですから。僕が毎日さんのような偽君子を製造するお西系の不気味な結社と縁を持たずに済んで何よりです。
ただ、この日本国の不幸は、心のよるべを失った元会員さんへ、さしあたって安心を提供してくれそうなのが、そういう結社しかないであろうということであります。
[2562]Re:深夜12時の鐘が鳴って…
毎日 MacOSX(Safari)
2007/11/04(日)18:02
あれあれ 様
他力信と自分の心境を混ぜてらっしゃるのではないでしょうか。
凡夫の迷情を、どんなにこねくりまわしても、無駄な事です。
（「無駄」というのは、往生の因とするために、あるいは往生の因となるような信心をつくるために、無駄なだけであり、日々の生活を営む上では、有用です。）
私が荒れ狂って、家財を破壊したとしても、それは凡夫の性。往生治定であることに、変わりはありません。
南无阿彌陀佛
[2564]長生きして見届けられたらなぁ
あれあれ WinXP(IE6)
2007/11/04(日)18:10
老少不定とは申せ、今の毎日さんが、その恩寵信をいつまで保持していられるか、見届けられたら本望です。
[2565]Re:深夜12時の鐘が鳴って…
538 WinXP(IE6)
2007/11/04(日)18:17
私は、一つ前の毎日さんのメールは、信心の吐露
としては真っ当な内容かと思いますが・・・・。
[2650]Re:深夜12時の鐘が鳴って…
毎日 MacOSX(Safari)
2007/11/07(水)07:25
538 様
表現することが難しいのですが、私の信が「恩寵信か？」と問われれば、そういう面はあると思います。
自分の心を見つめれば、やはり阿弥陀様をすがる気持ちがある。しかしこれは、凡夫の性であるのです。
では、「恩寵信という異安心であるか？」と問われるならば、それは違うと思います。
なぜなら、いただいた真実信心があるからです。
ただ、私は「恩寵信」という用語をよく知らないので、誤解している面があるかもしれません。あれあれ様の書き込みから、意味を推測して書いています。
[2651]あれあれ
様 毎日 MacOSX(Safari)
2007/11/07(水)07:27
恩寵信とは、何なのですか。
[2675]暁烏敏師の言葉です
あれあれ WinXP(IE6)
2007/11/07(水)10:59
『歎異抄講話』を出版、堂々信心決定を表明したはいいが、美貌の奥さまやおやさしいお母さまが相次いでお亡くなりになり、また『中外日報』で厳しく私行上の瑕疵を叩かれた末に、ひとたびは
「神も仏もあるものか！」
という絶望のどん底に陥り、そこから先師・清沢先生、親鸞聖人通じ、再度弥陀の大悲招還のみ声を拝し、その所感を
『更生の前後』
にお述べになっています。
「『己是れ悪魔なり』、釈尊成道の一念はこれであります」
などなど刺激的な脳天を殴られるような句に満ちております。
毎日さんも、何らかの形でこれまでの求道のお歩みを教えをお示しになったほうがよろしいかと存じます。このままでは、ただの自称信心決定男であり、538さんがしつこく追及されているように、親鸞会との過去の関係さえ疑われてしまいますよ。
僕は538さんの蓮如批判は好きですが、仲間などではありません。何しろ清沢先生を評価してくださらないのですから。
[2678]Re:深夜12時の鐘が鳴って…
毎日 MacOSX(Safari)
2007/11/07(水)11:36
あれあれ 様
もし、私に余命があるならば、いずれ、社会に対して、自らの所在も名前も明かし、堂々と真宗を説く時も来るのではないかと思います。
あれあれ様がそのときでも真宗にご興味があれば、私だと思い当たるでしょう。また、その際には、過去にこちらの掲示板に書き込んでいましたことも、明らかにすると思います。
私は実際親鸞会会員ではないので、問われれば、「会員ではありません」と表明していますが、それではまるで会員であることがいけないことのように響くのではないかと気になっています。
元会員であったなら、「元会員です」とはっきり言います。この場所を考えたときに、また匿名を許されているわけですから、現会員であったり、元会員であっても、何ら問題はないと思っています。
ここは、元会員や、現役会員、そしてそのご家族を救うための場所なのですから、会員であったことは、プラスにも働くはずです。しかし、私の場合は、たまたま、そうではないのです。
私の文章が会員の方に似ているのであれば、だからこそ、私はシンパシーを示し、この問題に興味があるのかもしれないと思っております。
元会員や、現役会員の方から状況をお聴きして、判断してゆきたいと思っております。
また、会員の方の「高森先生の説法は素晴らしい」という声をたくさん聞いているうちに、私も説法聞きに行きたくなりました。「そこまで魅力があるとされる説法は、一体どんなものなのだ？」と。
おそらく、このようにして、会員が増えていったのでしょう。
『己是れ悪魔なり』は、私も同感です。もちろん、同感とは言え、いつも思い上がる自分がおります。
本当に、どうにもならない自分なのです。ですから、弥陀をたのんだのです。
そして、本当にどうにもならない自分であるのに、なにかとそれを忘れてしまうのです。そのような傲慢な私です。
「易行である」とご聖典にも幾度も出てきますのに、真に受けて下さる方がいません。それもまた、ご聖教の通りでありますが、連師のように、かえすがえすも残念なことであります。しかし、私もまた浄土に参りましても、有縁の方のために、還ってくるつもりでおります。
清沢先生については、私は著作をきちんと読んでおりません。しかし、あれあれ様の熱意を拝しますに、また、以前どなたか書き込んでいらっしゃったのを読みまして、素晴らしい方であったのだろうと思います。「素晴らしい」というのは、教育者としての熱意をお持ちであったのだろう、という意味です。
そして、それは、有縁の方が、人生を力強く歩む上で、支えとなったのだろうと思っています。
以前、「思想」と書きましたが、私は思想が机上の空論であるとは考えておりません。人に強さを与えるものです。
こちらでご縁いただきましたので、清沢先生の御本も、いずれ拝読させていただきたく思っております。しかし、私浅学なものですから、まだまだご聖典を読まねばならないのです。それでも、書店に参りましたときには、ちらちら見ております。
浄土に参りますれば、有縁の方がどの世界にいるのかわかりますので、助けに行くことができます。
私は、清沢先生が今どうなっているか、知りません。正法いただいて浄土に行っているのか、あるいは、地獄に行っているのか、それとも、善行積まれて天界に行かれたか、私の与り知る所ではありません。
あれあれ様のおっしゃる通り、地獄に行ったって、別にいいんです。そういう側面もあります。私も地獄にいたことがあると思います。地獄に行けば、悪因を悪果として出せますから、それはそれで良いことです。「ああ、これは自分のせいなのだ」とわかれば、出ることができます。
ただ、何もわざわざ行って苦しむことはありません。
しかし、たとえばお弟子さんたちに慕われていれば、仮に地獄に行こうとも、正法いただいたお弟子さんが浄土に行き、還相となって救いに来てくださいます。ですから、善行が無駄になることは、決してありません。
本当に地獄が何の意味もないところなら、地獄は壊されています。存続させられているには、意味があるのです。
「再度弥陀の大悲招還のみ声を拝し」という表現は、どうも気になります。以前あれあれ様がご引用下さった、高森さんの領解と似ているような気が致します。
南無阿彌陀佛を離れた信はありません。正信いただけば、これが本当に「つくづくそうだ」というわかり方をします。
そして、別に正信得なくても、やすらかな気持ちで命終を迎える方もたくさんいらっしゃると思います。
私たちの場合は（全員ではないと思いますが）、「１日過ぎれば、１日弥陀の浄土に近づく」という思いがありますので、過去の種まきの刈り取りを終えて、命終を楽しみにする気持ちが有ります。弥陀の説法を直接聞けるのも、浄土にての再会も、楽しみなことです。
そしてこれも以前書きました通り、私も今こんなことを言っていますが、いざ往生の少しく前には、たとえば身体的な苦痛等で呻吟するかもしれません。そのようなとき、娑婆への執着が吹き出しまして、「死にたくない！」など叫ぶかもしれません。それでも、平生にて往生治定なのです。
こんな私だと知っているから、臨終の念を整えようとするのでは、私が頼りない存在ですので、いかにも間違えそうですので、平生にて弥陀をたよったのです。
信をいただいても、何も変わりません。「信をいただいた」ということだけが、変わるのです。でも、その結果、もちろん自分も少しずつ変わって行きます。
[2695]『講談社学術文庫』所収です
あれあれ WinXP(IE6)
2007/11/07(水)18:02
暁烏師の問題の著作は、標記の文庫に以前入っておりました。今でも比較的簡単に入手できるはず。
「ああ、うれしい！」
が随所に連発されており、同師の流麗な文筆もあって、彼がゆるぎない信を得たものと読者をして誤解させる恐れあり。事実はしかし……。
ただですね、『更生の前後』に出てくる、模範的な青年層へ彼が投げつけた言葉は実にいい。親鸞会の元会員さんたちも自らを「聞法の敗残者」だなどと規定せず、また、上田氏のような親鸞会くずれさんのもとへ流されるようにして馳せ参ずるのではなく、むしろ暁烏師のおっしゃるとおり
「一度思いっきり女にでも溺れてみたらどうですか？」
暁烏師はしかし、その青年僧（在家出身）の顔を覗き込みつつ、意地悪そうにこのようにもおっしゃっています。
「もっともまぁ、あなたのような人にはその勇気さえもありますまい。あなたはまあ自分でこしらえた居心地のいい世界にいつまでもいるのが関の山でしょうなぁ……」
ちなみに、くだんの青年僧の兄は、まじめな弟とは正反対に、若いころから放蕩三昧、妻子にも病気で先立たれるという不幸を負ったが、却って一種の悟達を得ており、暁烏師から
「仏法は知っていそうにない者が知っている！」
と激賞されております。